- 損益計算書(PL)が何を表しているか
- 貸借対照表(BS)との違い
- 家計に置き換えた超わかりやすい説明
- 簿記3級の試験でどう出てくるか
「損益計算書って、なに?」
簿記を勉強し始めると、貸借対照表の次にこれが出てくる。
最初に見たとき、正直よくわからなかった。
「売上総利益」「営業利益」「経常利益」……利益だらけで、何が何だかという感じだ。
でも、家計に置き換えて考えてみたら、一瞬で理解できた。
この記事では、損益計算書を家計の言葉で説明する。
簿記3級の勉強中の人にも、会社の決算書を読みたい人にも、使える内容にまとめた。
損益計算書とは?ひとことで言うと
損益計算書とは、「一定期間にいくら稼いで、いくら使って、いくら残ったか」を示す表だ。
英語ではProfit and Loss Statement、略して「P/L(ピーエル)」と呼ばれる。
「損益」という言葉が難しく聞こえるが、要するに「もうけの記録」だ。
貸借対照表との違いをざっくり整理
貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)は、どちらも決算書の中心的な表だ。
違いをひとことで言うとこうなる。
貸借対照表(B/S):ある時点の「財産と借金の状況」を示すスナップショット
損益計算書(P/L):一定期間の「お金の流れ」を示す記録
写真と動画のちがい、と言ってもいい。
B/Sが「今日この瞬間の財産状況」を撮った写真なら、P/Lは「この1年間でどう稼いでどう使ったか」を記録した動画だ。
家計に置き換えると超わかりやすい
損益計算書の構造は、家計に置き換えるとすんなり理解できる。
損益計算書の言葉 → 家計で言うと
収益(売上) → 給料・副収入
費用 → 家賃・食費・光熱費・交際費など
利益 → 手元に残ったお金
つまり、損益計算書とは「家計の収支記録」と同じ構造だ。
給料(収益)から生活費(費用)を引いた残り(利益)。
これが、損益計算書の基本的な考え方だ。
会社の場合は「給料」が「売上」になり、「生活費」が「仕入れ・人件費・家賃」などになるだけで、仕組みは同じだ。
損益計算書に出てくる「5つの利益」
損益計算書には「利益」が5種類出てくる。これが最初の壁になりやすい。
でも、家計に置き換えると整理しやすい。
① 売上総利益(粗利)
売上 − 売上原価 = 売上総利益
家計で言うと:「給料から、仕事に直接かかったコストを引いた金額」
たとえば副業でハンドメイドを売っている場合、売上から材料費を引いた残りが粗利だ。
② 営業利益
売上総利益 − 販売費・一般管理費 = 営業利益
家計で言うと:「粗利から、日常の生活費(家賃・食費・光熱費)を引いた残り」
本業でどれだけ稼いだか、を示す数字だ。
③ 経常利益
営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用 = 経常利益
家計で言うと:「営業利益に、銀行の利息や配当金を足し引きした金額」
副収入や、ローンの利息なども含めた「普段の生活全体」の収支だ。
④ 税引前当期純利益
経常利益 + 特別利益 − 特別損失 = 税引前当期純利益
家計で言うと:「突発的な収入・支出(車の売却益や医療費など)も含めた税前の手取り」
⑤ 当期純利益
税引前当期純利益 − 法人税等 = 当期純利益
家計で言うと:「税金を引いた後の、最終的な手残り」
これが「今年1年で本当に残ったお金」だ。
貸借対照表と損益計算書の関係
損益計算書で計算された「当期純利益」は、貸借対照表の「純資産」に積み上がっていく。
つまり、1年間で稼いだ利益(P/L)が、会社の財産(B/S)を増やしていく仕組みだ。
家計で言えば、「今年の手残り(P/L)が、貯金残高(B/S)に加わる」のと同じだ。
B/SとP/Lは、別々の表ではなく、つながっている。
この関係を理解しておくと、簿記の勉強がグッと楽になる。
👉 貸借対照表についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
簿記3級ではどう出題されるか
簿記3級では、損益計算書は「精算表」や「決算整理」の問題の中で登場することが多い。
具体的には、こういう形で出てくる。
・各勘定科目の金額を損益計算書に振り分ける
・売上総利益・営業利益・当期純利益を計算する
・精算表の損益計算書欄を完成させる
難しく聞こえるが、やっていることは単純だ。
「どの数字がどこに入るか」のルールを覚えれば、あとは計算するだけだ。
ぼく自身、最初は5つの利益の名前すら怪しかったが、
CPAラーニングの講義を1周してから練習問題を繰り返すうちに、自然と手が動くようになった。
「覚える」より「慣れる」感覚に近い。
まとめ
損益計算書(P/L)は「一定期間の収支の記録」だ。
・収益(売上)− 費用 = 利益 という構造は、家計の収支と同じ
・5つの利益は、費用を引く対象が少しずつ違うだけ
・P/Lの利益はB/Sの純資産に積み上がる
最初は複雑に見えるが、家計に置き換えて考えると、難しいことは何もない。
簿記3級の勉強中なら、まずこの「構造の理解」を先に固めてしまうと、
その後の仕訳や精算表がぐっと楽になる。
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