- 40代会社員が簿記勉強中に感じたリアルな挫折感
- 「やめたい」と思いながら続けられた具体的な理由
- やめたくなったときに読み返せる、続けるための3つの習慣
正直に言う。
勉強中、何度もやめたくなった。
気分が乗らない日、集中できない日、 先週やったはずの問題がまったく頭に入っていない日。 土日に家の仕事が入って、テキストすら開けない週もあった。
「こんなことやって、本当に意味があるのか」
46歳の私は、そう思いながら何度もスマホを閉じた。
それでも続けた。そして、1年後に簿記2級に合格した。
この記事は、勉強が続かなくて悩んでいる40代に向けて書いている。 特別な意志の強さは必要ない。ただ、続けるための「考え方」を変えるだけでいい。
1. 40代が勉強を続けられない、リアルな理由
「続かない」のはあなたが弱いからではない。
40代には、勉強を妨げる要因が若い頃より圧倒的に多い。
- 仕事の責任が重く、精神的な疲労が大きい
- 家庭・子育て・介護など、プライベートも忙しい
- 土日も仕事が入ることがある
- 若い頃より記憶の定着に時間がかかる
- 「今さら」という気持ちが常につきまとう
これだけの条件が重なれば、続かなくて当然だ。 問題は「続けられないこと」ではなく、
「続けるための仕組みと考え方を持っていないこと」だ。
2. 私が実際に「やめたい」と思った瞬間

きれいごとは言わない。私が感じたリアルをそのまま書く。
① 先週やったところを覚えていない
土日だけの勉強の最大の弱点がこれだ。 月曜から金曜まで5日間、仕事で頭を使い続けると、 土曜に教材を開いたとき「あれ、これやったっけ?」という感覚に何度も陥った。
「時間をかけているのに前に進んでいない」という感覚は、じわじわとやる気を削ぐ。
② 気分が乗らない、集中できない
疲れた状態で問題集を開いても、頭に入らない。 「やっているだけ」の時間になっていると気づくと、 無力感だけが残った。
③ 土日に仕事が入る
せっかく「今週末は集中しよう」と決めていたのに、 金曜の夜に急な仕事が入る。 週をまたぐたびに、ペースが崩れた。
④ プレッシャーが積み重なっていった
勉強時間が増えれば増えるほど、逆にプレッシャーが大きくなった。
「これだけ時間をかけたのに落ちたら」 「試験本番で問題が解けなかったら」
費やした時間が、重荷になっていく感覚があった。
3. それでも続けられた5つの理由
① 合格した後の自分を具体的に想像した
40代になると、純粋な「達成感」を味わう機会が減ってくる。 仕事はそれなりにこなせるようになるが、 「やり切った」という感覚はいつ以来だろう、と思うことがある。
試験合格という明確なゴールを、できるだけリアルに想像した。
合格通知を見たとき。 職場で「簿記2級持ってるんですか」と言われたとき。 財務資料をスラスラ読んでいる自分。
その想像が、やめたい気持ちに勝った日が何度もあった。
② 「なぜ始めたか」に立ち返った
やめたくなったとき、原点に戻るようにしていた。
私が簿記を始めたのは、仕事で財務資料を「眺めるだけ」だった自分を変えたかったからだ。 転職のためでも、昇進のためでもない。 「仕事で恥ずかしくない自分になりたい」という、ただそれだけの理由だった。
その気持ちは、どれだけ疲れていても変わらなかった。
③ 費やした時間を「プレッシャー」ではなく「自信」に変えた
勉強時間が積み重なるにつれ、プレッシャーを感じるようになった。 「これだけやって落ちたら」という恐怖だ。
あるとき、考え方を変えた。
「これだけやってきた。だから大丈夫だ。」
同じ事実でも、見方を変えるだけで全然違う力になる。 費やした時間は重荷ではなく、自分への信頼の証だと思うようにした。
④ 「できない日」を責めなかった
土日に仕事が入った週は、勉強がゼロの日もあった。 最初はそれを「遅れ」と感じて焦っていた。
でも途中から、「できない日があっていい」と決めた。
週7日のうち2日できれば十分。 できなかった日を引きずらず、次の週にまたやる。 それだけでいい。
習慣化の「仕組み」については、こちらの記事も参考にどうぞ。
⑤ 諦めない気持ちを、言葉で支えた
やめたくなったとき、何度も思い出した言葉がある。 次の章で詳しく書く。
4. ダルビッシュから学んだ「今日やる理由」
ダルビッシュ有が、あるインタビューでこんな話をしていた。
20歳の頃、東京ドームで打ち込まれて負けた夜のことだ。 ホテルの部屋で、40歳になった自分がホームレスになっている状況をリアルに想像したという。お金もない、食べるものもない。
そこに神様が現れて、こんなことを言ったとしたら、という話だ。 「20歳の頃に戻してやる。ただし、自分にできることを全部やり切るなら」
そう想像した瞬間、目を開けて「今、神様のおかげで20歳に戻してもらった」という気持ちで動き始めた。未来を知っている自分が20歳に戻ったなら、このまま終わるわけにはいかない、と。
さらに彼はこう気づいたという。 20歳から40歳なんて、振り返れば一瞬だった。40歳の次はすぐ60歳だ。人生の時間は、経ってみると思った以上に短い、と。
これはプロ野球選手の話だ。でも、40代で学び直しをしている自分に、そのまま重なった。
10年後、20年後の自分を想像してみてほしい。 「あのとき始めていれば」と後悔している自分か。 「あのとき踏み出して良かった」と思っている自分か。
そして、時間は本当に速い。40代はすでにそれを知っている。
「今の自分にできることをやる」 その積み重ねだけが、未来を変える。
参考:Sports Graphic Number(文藝春秋)ダルビッシュ有インタビュー https://number.bunshun.jp/articles/-/840376?page=2
5. 40代が勉強を続けるための、シンプルな3つの習慣

精神論だけでは続かない。仕組みも必要だ。
① 「今日はここだけ」と決める
範囲を決めずに「今日も勉強しよう」と思うと、 どこから手をつければいいかわからなくなる。
- 「今日はこの動画1本だけ」「この問題10問だけ」と決める。 それが終わったら、やめていい。 小さな完了感の積み重ねが、継続につながる。
② 記録をつける
カレンダーに「今日やった」印をつけるだけでいい。 視覚化された積み重ねは、やめたくなったときの踏ん張りになる。
「ここまで続けてきた」という事実が、自分を支えてくれる。
③ やめる条件を決めておく
「こうなったらやめる」を事前に決めておくと、 逆に「それ以外はやめない」という基準になる。
例えば「3ヶ月まったく進めなかったらやめる」と決める。 そうすると、1週間サボっても「まだやめる条件に達していない」と思えて、再開しやすくなる。
実際に1年間続けた具体的な方法はこちらに書いた。
6. まとめ:続けた時間は、必ず自信になる
勉強が続かないのは、意志が弱いからじゃない。
40代の忙しさの中で、それでも前に進もうとしている。 その事実だけで、十分すごいことだと思う。
合格したとき、私が感じたのは達成感だけじゃなかった。
「自分はまだやれる」
その感覚が、何より嬉しかった。
40代になると、そういう感覚を味わう機会は少なくなる。 だからこそ、続けてほしい。
やめたくなったら、この記事に戻ってきてほしい。 そして、明日また1問だけ解いてみてほしい。
それだけでいい。
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